エステサロンでのハイフ施術と禁止の理由。ハイフ施術の今後（2024年7月情報更新）

記事公開：2023年12月/ 2024年8月記事更新

※厚生労働省 令和6年6月7日発表 高密度焦点式超音波（HIFU）利用に関する「医師法違反」通知に基づく要請があり
 エステサロン等におけるHIFU施術に医師法を適用されることとなりました。

>詳しくはこちらの記事をご覧ください　https://www.ritsubi.co.jp/news/10266/

そもそもHIFUハイフ施術とは?

　HIFU(ハイフ)施術は、もともと美容クリニックから広まった美容施術の一つです。HIFU(ハイフ)とは、High Intensity Focused Ultrasound（高強度焦点式超音波）の略称であり、超音波を用いた施術方法です。

　HIFU(ハイフ)は、照射する超音波の力を集中的に浸透させることで、肌の深層部までアプローチします。この超音波の熱によりコラーゲンを生成させる刺激を与え、肌の引き締めや若返り効果を期待するものです。

　HIFU(ハイフ)施術は、非侵襲（非切開）であり手術を伴わずに行われる点が特徴で、HIFU(ハイフ)施術は、肌のたるみの改善やしわ・ほうれい線の改善など、さまざまな効果が期待されています。

　以前までHIFU(ハイフ)施術は、エステサロンや美容クリニックで受けることができましたが、最近ではその使用に関して消費者庁からの規制や注意喚起がされています。HIFU(ハイフ)施術には、施術による事故のリスクが存在しています。

特にエステティックサロンでの施術について2023年に消費者庁から「使用中止」の注意喚起がされました。

令和6年6月7日には厚生労働省より 高密度焦点式超音波（HIFU）利用に関する「医師法違反」通知に基づく要請がありエステサロン等におけるHIFU施術に医師法を適用され、ついに法的にエステティックサロンでの利用が禁止されました。

HIFUによる施術事故が多発。エステサロンではHIFU(ハイフ)施術禁止へ

HIFU(ハイフ）利用による施術事故が多発

　HIFU(ハイフ)施術は、超音波の出力を利用して行われますが、照射する超音波の出力が高すぎると、皮膚にダメージを与える可能性があります。これによって、顔の神経損傷による麻痺やしびれ、熱傷、急性白内障などの事故が報告されています。

　また、HIFU(ハイフ)施術は医療行為に近いものであり、医療知識に乏しいセラピストや劣悪な機器の使用によるトラブルも存在します。適切な知識と技術を持った施術者によって行われるべきであり、機器の出力や照射方法の調整が重要です。

2017年ごろより厚生労働省や消費者庁より、HIFU(ハイフ)機器のエステでの使用について注意喚起がされていました。
機器販売会社が逮捕される事件もあり、HIFU規制の始まるきっかけとなりました。

　これらのリスクにより、厚生労働省からはHIFU(ハイフ)機器のエステでの使用について注意喚起がされ、各都道府県に対して通達が出されています。また、消費者庁からも注意喚起が行われており、エステサロン側でも自主的にHIFU(ハイフ)の掲載や施術の禁止が求められています。

HIFU事故に関する報告書（令和5年3月29日発行）

HIFU(ハイフ)施術の今後

ホットペッパービューティーではすでに、2023年12月からHIFU(ハイフ)のメニューやHIFU(ハイフ)に関係する屋号やメニュー名などの情報掲載が禁止されています。ハイフに似た技術と謳っている施術などもそれに準ずる措置が取られているようです。

HIFU(ハイフ)は適切な知識と技術を持った施術者によって行われるべきであり、機器の出力や照射方法の調整が重要とされています。これまで以上に施術の安全性向上に向けた取り組みも行われることが予想されます。

HIFU(ハイフ)施術については、リスクを十分に認識し、自身の健康や安全に配慮した上で慎重に受けるかどうかを考える必要があるでしょう。

エステサロンでハイフを使っていた方、ハイフに変わる機器をお探しの方にぜひ読んでいただきたい内容です

下記よりダウンロードいただけます。是非ご覧ください。

※下記の内容は令和5年（2023年）秋に制作した内容となります。